一級建築士 幻想
一級建築士という資格をこれから取得しようと
考えている人たちにいうのはどうかと思いますが…
一級建築士という資格が必要なケースは、
① 特定の構造・規模を超えるの建築物の設計・監理をする場合で、
確認申請に名前が記載される人
(細かい規定は建築士法第三条にあります)
② 一級建築士事務所を開設する場合に
その専任になる人
その利点は
正社員であれば、資格手当がつくということのみです。
1万円〜6万円、年にすると 12万 〜72万円
(船井総研しらべ)
これはあくまで正社員の場合です。
更に、一級建築士事務所としての会社の管理建築士をしていれば
他に手当が付きます。データがあまりありませんので想像ですが、
1万円~3万円、よって年にすると12万 ~36万円
責任に対する報酬としては低すぎると思いますが..
これらは正社員に対するもので、
アウトソーシングの場合は協議する必要はあるでしょうが、
普通はないと考えていいでしょう
出費に関する点
合格しての喜びに浸れるやいなや、
・登録免許税 60,000円
・登録申請手数料 19,200円
がかかります。
・3年に一度の定期講習会がある
一級・二級共 12960円 (建築技術教育普及センター)
一級 12000円 二級 10000円(日建学院、総合資格)
・管理建築士として専任される場合は
管理建築士の講習会を別途3年に受ける必要がある
16,200円(建築技術教育普及センター)
15,500円(総合資格)
こんなに費用のかかる資格に意味があるのか?
という疑問もわいてきますが、
建築士法上の建物を設計・監理する場合は
必要で、ない場合は法律違反になります。
しかし、大きな組織で就業する場合、
設計に関わっていても、
確認申請にまでは名前は上がってこない場合は
多々あると思います。
法律上では、設計の手伝いや下請けをして絵を描いてるだけなので
設計していることにはなりません。
コンビニのバイトと同じです。
なので、
確認申請というエビデンスに登場しないかぎりは
定期講習も受けなくても罰せられる筋合いはありません。
もっとも、企業体が講習費を負担する場合は受講するでしょうが、
3年に一度でも、ポケットマネーからの出費を考えると
今後は、受講しないという選択肢の人も増えるでしょう。
しかし、苦労して合格した一級建築士の資格という思いが強い人ほど、
一級建築士であり続けるために、定期講習を受け続けているようです。
定期講習を受講せずに停止状態でも、
自分で一級建築士設計事務所を開設し、
その管理建築士になる場合は、
合格証があれば、再度申請すれば、免許証は発行されるのでしょうが、
その際も費用がかかります。
一級建築士であるということの
社会的信用は業界の中では、まだありそうですが、
一般的にはどうかは不明です。
といっても、信用は幻想のひとつなので、
いつ崩れるかはわかりません。
とりとめなくなってきたので、
今日のまとめといってはなんですが、
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今日のひとこと
実態で勝負できる建築士をめざすこと
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