構コメ その他の構造など
構造コメンタール
2.9 その他の構造など
重要ポイント
1.プレストレストコンクリート
①プレストレストコンクリート構造は、
PC鋼材でコンクリートにプレストレスを与えることにより、
一般の鉄筋コンクリート構造に比べ大きいスパンの架構が
可能な構造。
②同一架構にプレストレスコンクリート部材と
鉄筋コンクリート部材を併用してもよい。
③プレストレストコンクリート造に用いられる緊張材は、
鉄筋の2~4倍の引張強度を有し、
応力ひずみ曲線も明瞭な降伏点を示さない
という機械的性質がある。
④プレテンション方式
緊張金具を使用しないため圧縮力は
PC鋼材とコンクリートの付着力で導入することになるので、
高強度のコンクリートを用いる。


⑤ポストテンション方式
コンクリート硬化後にシース管内のPC鋼材を緊張し、
金具で固定して支圧でコンクリートに圧縮力を導入する。


2.合成ばり構造
鉄骨ばりとコンクリートスラブを
スタッドなどのせん断力を伝達するシアコネクターで
緊結することによって、
スラブの一部(有効幅内)が、
圧縮応力度を受け持つはりの上フランジとして有効に働く。
この合成作用を期待したはりを合成ばりという。

3.制振構造・免震構造
①制振構造:
地震や風圧による建築物のゆれを制御するような特性
が付与された構造。
②制振:
強風時に塔状建築物が大きく揺れるような場合の
居住性の改善や、
地震による損傷、崩壊を防いで安全性を確保する
こと等を目標とする。
③免震構造:
水平剛性の小さい積層ゴム支承や
摩擦係数の小さいすべり支承などを設置した
免震層で地震動を遮断・抑制し、
上部構造に伝わる地震動を長周期化し、
応答加速度を著しく低減する。

4.空気膜構造
①空気膜構造は、
構造体の内部と外部の気圧の差を利用して
膜面に張力を与え、それにより形態を安定させ、
外力に抵抗させようとする構造。
②膜構造の膜材を支えるケーブルは、
圧縮力、せん断、曲げに抵抗することができない。
引張り力のみに抵抗する線形弾性部材をして設計する。


ポータブルオフィス(ハンス・ホライン)
5.住宅性能表示制度
(ⅰ)構造の安定に関する性能は
①耐震(倒壊等防止)
②耐震(損傷防止)
③その他
④耐風
⑤耐積雪
⑥地盤
⑦基礎
の7項目について表示することになっている。
(ⅱ)住宅の諸性能を基本的に等級で示し、
等級が大きいほど性能が高い、
等級1が建築基準法レベルとなる。
(ⅲ)③、⑥、⑦の項目は
性能を判断するための表示(情報提供)項目であり、
等級の表示はない
2.9 その他の構造など
重要ポイント
1.プレストレストコンクリート
①プレストレストコンクリート構造は、
PC鋼材でコンクリートにプレストレスを与えることにより、
一般の鉄筋コンクリート構造に比べ大きいスパンの架構が
可能な構造。
②同一架構にプレストレスコンクリート部材と
鉄筋コンクリート部材を併用してもよい。
③プレストレストコンクリート造に用いられる緊張材は、
鉄筋の2~4倍の引張強度を有し、
応力ひずみ曲線も明瞭な降伏点を示さない
という機械的性質がある。
④プレテンション方式
緊張金具を使用しないため圧縮力は
PC鋼材とコンクリートの付着力で導入することになるので、
高強度のコンクリートを用いる。


⑤ポストテンション方式
コンクリート硬化後にシース管内のPC鋼材を緊張し、
金具で固定して支圧でコンクリートに圧縮力を導入する。


2.合成ばり構造
鉄骨ばりとコンクリートスラブを
スタッドなどのせん断力を伝達するシアコネクターで
緊結することによって、
スラブの一部(有効幅内)が、
圧縮応力度を受け持つはりの上フランジとして有効に働く。
この合成作用を期待したはりを合成ばりという。

3.制振構造・免震構造
①制振構造:
地震や風圧による建築物のゆれを制御するような特性
が付与された構造。
②制振:
強風時に塔状建築物が大きく揺れるような場合の
居住性の改善や、
地震による損傷、崩壊を防いで安全性を確保する
こと等を目標とする。
③免震構造:
水平剛性の小さい積層ゴム支承や
摩擦係数の小さいすべり支承などを設置した
免震層で地震動を遮断・抑制し、
上部構造に伝わる地震動を長周期化し、
応答加速度を著しく低減する。

4.空気膜構造
①空気膜構造は、
構造体の内部と外部の気圧の差を利用して
膜面に張力を与え、それにより形態を安定させ、
外力に抵抗させようとする構造。
②膜構造の膜材を支えるケーブルは、
圧縮力、せん断、曲げに抵抗することができない。
引張り力のみに抵抗する線形弾性部材をして設計する。


ポータブルオフィス(ハンス・ホライン)
5.住宅性能表示制度
(ⅰ)構造の安定に関する性能は
①耐震(倒壊等防止)
②耐震(損傷防止)
③その他
④耐風
⑤耐積雪
⑥地盤
⑦基礎
の7項目について表示することになっている。
(ⅱ)住宅の諸性能を基本的に等級で示し、
等級が大きいほど性能が高い、
等級1が建築基準法レベルとなる。
(ⅲ)③、⑥、⑦の項目は
性能を判断するための表示(情報提供)項目であり、
等級の表示はない
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