設コメ 省エネルギー・保全・管理
建築設備 コメンタール
§2.建築設備
2.2 省エネルギー・保全・管理
1°.省エネルギー手法
①アクティブソーラー
屋根などに設けた集熱装置で水や空気を暖め、
ポンプやファンなど機械設備を使用して蓄熱し、
冷暖房、給湯に太陽熱を利用するシステム。
②パッシブソーラー
建築物の構造や間取りなどを工夫して日射熱を取入れ、
建築物自体に蓄熱するなど機械力を使用せずに
太陽熱利用を図るシステム。
③ダイレクトゲイン
ガラスを透過して室内に取り込まれた日射熱
(ダイレクトゲイン)を熱容量の大きな床などに蓄熱させ、
夜間に放熱させて暖房効果を得る方式。
④ライトシェルフ
窓部分に取り付けた庇によって太陽光直射を遮蔽しつつ、
庇の上面に反射した光を庇上部の拡散窓(欄間)から
取り入れて、室内天井面に反射させ、柔らかな拡散光を
室内奥に導入する建築的工夫の一つ。
⑤クールチューブ
外気を地中埋設管(クールチューブ)を経由して
利用することにより、地中の恒温性を最大限利用して
外気の予冷・予熱を行うシステム。
⑥コージェネレーションシステム
発電の際の排熱を冷暖房や給湯の熱源として
利用するように、1つのエネルギー源から
電力と熱の2つを同時に取り出し、
エネルギーの有効利用を図るシステム。
⑦燃料電池
水の電気分解の逆反応原理
(水素と酸素が結合して水ができるときに電力が発生)
を利用したもの。
燃料電池を用いたコージェネレーションシステムは、
「発電効率・総合熱効率が高い」、
「騒音・振動が少ない」、
「有害な排気ガスはほとんど発生しない」
などの利点がある。
⑧地域暖房方式
地域の1か所又は数か所のプラントにおいて製造された
冷水、蒸気、温水などの熱媒を、
その地域内の複数の建築物へ供給する方式。
⑨BEMS(ビルディング管理システム:
Building Energy Management System)
建築物の省エネルギーを実現しながら
室内環境を適正に保つために、コンピューターによる
情報処理機能を利用し、一元的な管理を行う為のシステム。
2°.省エネルギー基準
①PAL(Perimeter Annual Load)年間熱負荷係数
【 建築的な省エネルギー 】
建物外周部の熱的性能を評価する指標
PAL
= ペリメーターゾーンの年間熱負荷(MJ/年)
/ ペリメーターゾーンの床面積 [ m2 ]
②CEC(Coefficient of Energy Consumption)
エネルギー消費係数
【 設備的な省エネルギー】
・空調(AC)
・空調機以外の換気(V)
・照明( L )
・給湯( HW )
・エレベーター( EV )
の5種類について示され、
その値が小さいほど、
延べ面積当たりのエネルギー消費量は小さい。
・V、L、EVの場合
CEC
= 年間実態消費エネルギー/年間仮想消費エネルギー量
・AC、HW の場合
CEC
=年間実態消費エネルギー/年間仮想負荷

3°.各種建築物のエネルギー消費量
①用途別の一次エネルギー消費原単位 [ MJ/(m2・年) ]
建物の使用時間の長いホテルや病院の原単位は大きく、
百貨店、事務所、学校の順に小さくなる。
②ホテル、病院は、給湯用の比率が大きい。
③学校は、夏休みがあるので、冷房用の比率は小さい。
④事務所建築は、空調用が約1/2、照明用が約1/3を占める。
【 その他 重要用語 】
●CASBEE(建築物総合環境性能評価システム)
建築物の環境性能で評価し格付けする手法。
建築物における環境性能評価指標として、
BEE(建築物の環境性能効率)で評価する。
BEE=建築物の環境品質・性能Q/建築物の外部環境負荷L
=Q/L
●PM(予防保全:Preventive Maintenance)
計画的に点検・試験・調整を行い、
使用中の故障を未然に防止するための保全方法。
●LCC(ライフサイクルコスト:Life Cycle Cost)
建築や設備の建設から取り壊しまでにかかる総費用
●LCCO2(ライフサイクルCO2::Life Cycle CO2)
建築や設備の建設から取り壊しまでに発生するCO2の総量。
§2.建築設備
2.2 省エネルギー・保全・管理
1°.省エネルギー手法
①アクティブソーラー
屋根などに設けた集熱装置で水や空気を暖め、
ポンプやファンなど機械設備を使用して蓄熱し、
冷暖房、給湯に太陽熱を利用するシステム。
②パッシブソーラー
建築物の構造や間取りなどを工夫して日射熱を取入れ、
建築物自体に蓄熱するなど機械力を使用せずに
太陽熱利用を図るシステム。
③ダイレクトゲイン
ガラスを透過して室内に取り込まれた日射熱
(ダイレクトゲイン)を熱容量の大きな床などに蓄熱させ、
夜間に放熱させて暖房効果を得る方式。
④ライトシェルフ
窓部分に取り付けた庇によって太陽光直射を遮蔽しつつ、
庇の上面に反射した光を庇上部の拡散窓(欄間)から
取り入れて、室内天井面に反射させ、柔らかな拡散光を
室内奥に導入する建築的工夫の一つ。
⑤クールチューブ
外気を地中埋設管(クールチューブ)を経由して
利用することにより、地中の恒温性を最大限利用して
外気の予冷・予熱を行うシステム。
⑥コージェネレーションシステム
発電の際の排熱を冷暖房や給湯の熱源として
利用するように、1つのエネルギー源から
電力と熱の2つを同時に取り出し、
エネルギーの有効利用を図るシステム。
⑦燃料電池
水の電気分解の逆反応原理
(水素と酸素が結合して水ができるときに電力が発生)
を利用したもの。
燃料電池を用いたコージェネレーションシステムは、
「発電効率・総合熱効率が高い」、
「騒音・振動が少ない」、
「有害な排気ガスはほとんど発生しない」
などの利点がある。
⑧地域暖房方式
地域の1か所又は数か所のプラントにおいて製造された
冷水、蒸気、温水などの熱媒を、
その地域内の複数の建築物へ供給する方式。
⑨BEMS(ビルディング管理システム:
Building Energy Management System)
建築物の省エネルギーを実現しながら
室内環境を適正に保つために、コンピューターによる
情報処理機能を利用し、一元的な管理を行う為のシステム。
2°.省エネルギー基準
①PAL(Perimeter Annual Load)年間熱負荷係数
【 建築的な省エネルギー 】
建物外周部の熱的性能を評価する指標
PAL
= ペリメーターゾーンの年間熱負荷(MJ/年)
/ ペリメーターゾーンの床面積 [ m2 ]
②CEC(Coefficient of Energy Consumption)
エネルギー消費係数
【 設備的な省エネルギー】
・空調(AC)
・空調機以外の換気(V)
・照明( L )
・給湯( HW )
・エレベーター( EV )
の5種類について示され、
その値が小さいほど、
延べ面積当たりのエネルギー消費量は小さい。
・V、L、EVの場合
CEC
= 年間実態消費エネルギー/年間仮想消費エネルギー量
・AC、HW の場合
CEC
=年間実態消費エネルギー/年間仮想負荷

3°.各種建築物のエネルギー消費量
①用途別の一次エネルギー消費原単位 [ MJ/(m2・年) ]
建物の使用時間の長いホテルや病院の原単位は大きく、
百貨店、事務所、学校の順に小さくなる。
②ホテル、病院は、給湯用の比率が大きい。
③学校は、夏休みがあるので、冷房用の比率は小さい。
④事務所建築は、空調用が約1/2、照明用が約1/3を占める。
【 その他 重要用語 】
●CASBEE(建築物総合環境性能評価システム)
建築物の環境性能で評価し格付けする手法。
建築物における環境性能評価指標として、
BEE(建築物の環境性能効率)で評価する。
BEE=建築物の環境品質・性能Q/建築物の外部環境負荷L
=Q/L
●PM(予防保全:Preventive Maintenance)
計画的に点検・試験・調整を行い、
使用中の故障を未然に防止するための保全方法。
●LCC(ライフサイクルコスト:Life Cycle Cost)
建築や設備の建設から取り壊しまでにかかる総費用
●LCCO2(ライフサイクルCO2::Life Cycle CO2)
建築や設備の建設から取り壊しまでに発生するCO2の総量。
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