設コメ 給排水・衛生設備
建築設備 コメンタール
§2.建築設備
2.3 給排水・衛生設備
1.給水量
①主な建物の1日の平均使用水量
住宅・・・・・・160~250ℓ/(人・日)
事務所・・・・・ 60~120ℓ/(人・日)
小中学校・・・・ 40~ 50ℓ/(人・日)
ビジネスホテル ・・・400~500ℓ/(客・日)
病院・・・・・ 500~2000ℓ/(床・日)
②受水槽の容量:
1日使用水量の約半分程度、
高置水槽の容量:
1日使用水量の約1/10程度
2.最低必要水圧
①一般水栓・・・・・・・・・・30kPa
②シャワー、フラッシュバルブ(洗浄弁)・・ 70kPa
③ガス瞬間湯沸器・・・・・30~50kPa
3.給水方式
水道直結方式:
水道本管の圧力によって給水。受水槽、ポンプが不要
低層・小規模建物に適する。停電時の給水が可能。
水質汚染の可能性が最も小さい
水道直結増圧給水方式
水道引き込み管に増圧給水設備を設置して給水。
受水槽が不要。
低中層・中規模建物に適する。
適用の際には、水道事業者との事前協議が必要。
高置水槽方式:
受水層に貯水してから、
揚水ポンプによって高置水槽へ揚水した後、
重力によって給水。
水道本管の圧力にかかわらず、一定水圧で給水できる。
中~大規模建築に適する。
高置水槽が必須。水質汚染の可能性が最も大きい。
ポンプ直送方式
受水槽に貯水してから、直送ポンプによって給水。
中~大規模建築に適する。
自動制御に費用がかかり設備費が高い。
圧力水槽方式
受水槽に貯水してから、給水ポンプで圧力水槽に送水した後、
圧力水槽の圧縮空気によって給水。
中~大規模建築に適する。
空気が水中に溶けて管が腐食しやすい。
水圧の変動が大きい。
4.給水配管
①クロスコネクションの禁止:
上水の中に上水以外の水(井戸水も含む)を
混入してはならない。
②汚水等の逆流を防止するために、吐水口空間を設ける。
③大便器の洗浄弁や屋外散水栓などには、
バキュームブレーカ(逆流防止器)を取り付ける。
④ウォーターハンマーの防止方法:
レバーハンドルなどの急閉止の器具を避ける。
管内流速を 2m/s以下になるように、
管径を太くする。
エアチャンバーなどの水撃防止器を付ける。
5.受水層
①上水用(飲料用)受水槽は、
6面点検可能な構造とし、建物の躯体利用は不可。
②受水槽の周囲および下部は 60㎝以上、
マンホール上部は100㎝以上のスペースを確保する。
③飲料水以外(雑用水・消火用水)の受水槽は、
建物の躯体の利用は可能。
6.排水通気設備
①雨水は、屋内の他の排水管や通気管へ接続してはならない。
②排水トラップの主目的は、
下水管からの臭気やガスが室内へ侵入するのを防ぐこと。
③排水トラップの封水深さは、排水管径に関径なく
50~100mmとし、二重トラップは禁止されている。
④阻集管の目的は、
排水中に含まれる有毒・危険物質の流下を
阻止、分離、収集すること。
⑤通気管の主目的は、トラップの封水を保護すること。
7.排水処理・排水再利用
①排水を高度処理した再利用水(中水)のBODは、
20ppm以下(20mg/ℓ)とする。
②排水再利用水の原水には、
雑排水のほかに便所洗浄排水も含れまれる。
③再利用水は、主に便所の洗浄水として利用される。
8.給湯設備とガス設備
①レジオネラ属菌の発生を防ぐために、給湯温度は、
分岐管でも55℃以下にしないようにする。
②ガス瞬間給湯器の号数は、
1ℓの水を1分間に25℃上昇させる能力を1号としている。
③給湯用ボイラーや配管は、
空調・暖房用ボイラーや配管に比べて腐食しやすい。
④LPガス(プロパンガス):
ガス比重は空気より重く、換気口は最下部に設ける。
【 その他 重要用語 】
●バキュームブレーカー
断水などで給水管内が負圧になろうとする場合、
外部から空気を吸引して負圧の発生を防ぎ、
汚水などの逆流を防止する装置。
●ウォーターハンマー(水撃作用)
管内を流れている水を急に止めると、
その衝撃で水の瞬間的な圧力が栓や配管・器具に加わり、
騒音や振動を生じる現象をいう。
●BOD(生物化学的酸素要求量:Biochemical Oxygen Demand)
水中の微生物が有機汚濁物質を
生物化学的に酸化分解するときに消費する酸素量であらわす。
値が大きいほど汚れがひどい。単位 mg/ℓ
§2.建築設備
2.3 給排水・衛生設備
1.給水量
①主な建物の1日の平均使用水量
住宅・・・・・・160~250ℓ/(人・日)
事務所・・・・・ 60~120ℓ/(人・日)
小中学校・・・・ 40~ 50ℓ/(人・日)
ビジネスホテル ・・・400~500ℓ/(客・日)
病院・・・・・ 500~2000ℓ/(床・日)
②受水槽の容量:
1日使用水量の約半分程度、
高置水槽の容量:
1日使用水量の約1/10程度
2.最低必要水圧
①一般水栓・・・・・・・・・・30kPa
②シャワー、フラッシュバルブ(洗浄弁)・・ 70kPa
③ガス瞬間湯沸器・・・・・30~50kPa
3.給水方式
水道直結方式:
水道本管の圧力によって給水。受水槽、ポンプが不要
低層・小規模建物に適する。停電時の給水が可能。
水質汚染の可能性が最も小さい
水道直結増圧給水方式
水道引き込み管に増圧給水設備を設置して給水。
受水槽が不要。
低中層・中規模建物に適する。
適用の際には、水道事業者との事前協議が必要。
高置水槽方式:
受水層に貯水してから、
揚水ポンプによって高置水槽へ揚水した後、
重力によって給水。
水道本管の圧力にかかわらず、一定水圧で給水できる。
中~大規模建築に適する。
高置水槽が必須。水質汚染の可能性が最も大きい。
ポンプ直送方式
受水槽に貯水してから、直送ポンプによって給水。
中~大規模建築に適する。
自動制御に費用がかかり設備費が高い。
圧力水槽方式
受水槽に貯水してから、給水ポンプで圧力水槽に送水した後、
圧力水槽の圧縮空気によって給水。
中~大規模建築に適する。
空気が水中に溶けて管が腐食しやすい。
水圧の変動が大きい。
4.給水配管
①クロスコネクションの禁止:
上水の中に上水以外の水(井戸水も含む)を
混入してはならない。
②汚水等の逆流を防止するために、吐水口空間を設ける。
③大便器の洗浄弁や屋外散水栓などには、
バキュームブレーカ(逆流防止器)を取り付ける。
④ウォーターハンマーの防止方法:
レバーハンドルなどの急閉止の器具を避ける。
管内流速を 2m/s以下になるように、
管径を太くする。
エアチャンバーなどの水撃防止器を付ける。
5.受水層
①上水用(飲料用)受水槽は、
6面点検可能な構造とし、建物の躯体利用は不可。
②受水槽の周囲および下部は 60㎝以上、
マンホール上部は100㎝以上のスペースを確保する。
③飲料水以外(雑用水・消火用水)の受水槽は、
建物の躯体の利用は可能。
6.排水通気設備
①雨水は、屋内の他の排水管や通気管へ接続してはならない。
②排水トラップの主目的は、
下水管からの臭気やガスが室内へ侵入するのを防ぐこと。
③排水トラップの封水深さは、排水管径に関径なく
50~100mmとし、二重トラップは禁止されている。
④阻集管の目的は、
排水中に含まれる有毒・危険物質の流下を
阻止、分離、収集すること。
⑤通気管の主目的は、トラップの封水を保護すること。
7.排水処理・排水再利用
①排水を高度処理した再利用水(中水)のBODは、
20ppm以下(20mg/ℓ)とする。
②排水再利用水の原水には、
雑排水のほかに便所洗浄排水も含れまれる。
③再利用水は、主に便所の洗浄水として利用される。
8.給湯設備とガス設備
①レジオネラ属菌の発生を防ぐために、給湯温度は、
分岐管でも55℃以下にしないようにする。
②ガス瞬間給湯器の号数は、
1ℓの水を1分間に25℃上昇させる能力を1号としている。
③給湯用ボイラーや配管は、
空調・暖房用ボイラーや配管に比べて腐食しやすい。
④LPガス(プロパンガス):
ガス比重は空気より重く、換気口は最下部に設ける。
【 その他 重要用語 】
●バキュームブレーカー
断水などで給水管内が負圧になろうとする場合、
外部から空気を吸引して負圧の発生を防ぎ、
汚水などの逆流を防止する装置。
●ウォーターハンマー(水撃作用)
管内を流れている水を急に止めると、
その衝撃で水の瞬間的な圧力が栓や配管・器具に加わり、
騒音や振動を生じる現象をいう。
●BOD(生物化学的酸素要求量:Biochemical Oxygen Demand)
水中の微生物が有機汚濁物質を
生物化学的に酸化分解するときに消費する酸素量であらわす。
値が大きいほど汚れがひどい。単位 mg/ℓ
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