設備計画 空調設備について
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設備計画 空調設備について
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空調設備
空調設備の種類は、大きく熱源の生成方法である熱源方式と吹き出し口のファン等の種類による空調方式によって分類されています。
熱源の方式
(1) 中央熱源方式
①空冷ヒートポンプチラーユニット
②冷凍機及びボイラー(冷温水発生機)
これらより発生する熱源の空調方式
・単一ダクト方式
・ファンコイルユニット
(2) 個別熱源方式
個別の屋外機
(空冷ヒートポンプパーケージユニット)
これらより発生する熱源の空調方式
①天井カセット型(いわゆる天カセ)
②ダクト接続型
【 空調システム 】
熱源機 ⇄ 空気 ⇄ 送風機 (吹出口)
(媒体) 【 空調機 】
★省エネルギーの一次エネルギー計算では
冷熱生成の定格消費エネルギーとファンの定格消費電力や
その他の補助機やポンプの定格消費電力等の算入が求められます。
(1) 中央熱源方式
いわゆる全館空調、1台の熱源機でまとめて冷熱するもの。
大容量で効率はよいが、個別対応が難しい
空冷ヒートポンプチラーユニットは
ヒートポンプシステムを利用したもので省エネ性に優れている。
冷凍機及びボイラー(冷温水発生機)は化石燃料等を用いる。
熱媒体は冷温水。
・単一ダクト方式
CAV(定風量)とVAV(変風量)がある。
建築計画上、注意すべき点はDS(ダクトスペース)
が必要であること。
計画段階では、
SA( Supply Air )と RA( Return Air )の分を合わせて
2m × 3m = 6 ㎡
確保しておけばよい。
もちろん、天井のフトコロ収まり、梁貫通等の検討も
必要です。
空気の循環から考慮すると
足元部分の 還気ガラリ(RA)より空気を吸い込み、
天井の吹出し口(アネモ ← 未だに使ってるか?)や
壁面等から 吹き出す(SA) ほうがよいかと思いますが、
一般的な天井高さの場合、
吸込み( RA )が天井にあることも多い。
中央熱源方式であっても空気調和機を分散することによって
階毎やゾーン毎に空調を分けることができる。
建築計画上、注意する点は
各階に空気調和機を設置する場合で、
各階に空調機械室を設ける場合はDS は不要であること。
但し、チラーユニットまでの経路にはPS(パイプスペース)
は必要。
・ファンコイルユニット( FCU )
屋上等に設置した室外機より各室へ冷温水を送り込み、
各室では FCU と呼ばれる室内機でその冷温水から冷・温風
を生成して吹き出すもの。
媒介は空気ではないので、換気機能がなく、
別途、全熱交換器もしくは外調機を用いて換気する。
外調機は、外気を温湿度調節して給気する機械で、
全館一括で換気を行う場合に採用され、室内へは給気のみで
排気は自然排気。
建築計画上は DSとして 3 ㎡程度計画しておくとよい。
(2) 個別熱源方式
個別の屋外機(個別分散熱源方式)は
各室またはゾーン毎に熱源を割り当てるもので、
個別に調整でき、省エネルギー性が高い。
①天井カセット型(空冷ヒートポンプパッケージユニット)
・天井高さは 4m 程度の空間が適切
・媒体は冷・温水なので、全熱交換器等、別途換気が必要
・大規模施設は通常、マルチ型エアコン
室外機1台に対して室内機が複数のもの
建築計画上、注意すべき点は空調用 PS
が必要であること。約 2 ㎡
最下階には不要(屋上に室外機をおく場合)
②空冷ヒートポンプパッケージユニット ダクト接続型(床置型)
・室内機で外気を取り入れるので、換気も同時に行う。
・天カセ型では対応できない、天井高の高い空間に採用
建築計画上、注意すべき点は
空調機械室の直上には SA用 DSが必要。約 4 ㎡
③空冷ヒートポンプパッケージユニット ダクト接続型
(天井隠蔽型)
・空調機自体を天井フトコロ内に隠蔽するもの
・吹出し能力は天カセ型よりも高い
・ダクト径が小さく、梁貫通が可能
・メンテ上、天井高さの高い空間には不適
以上が、主な空調設備の分類ですが、熱源を統一すれば簡単で、維持管理の面からも効率的な計画かもしれないですが、
建物の用途や利用形態によっては、異なる熱源を併用するほうが良い場合もあるので注意を要する。
設備計画 空調設備について
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空調設備
空調設備の種類は、大きく熱源の生成方法である熱源方式と吹き出し口のファン等の種類による空調方式によって分類されています。
熱源の方式
(1) 中央熱源方式
①空冷ヒートポンプチラーユニット
②冷凍機及びボイラー(冷温水発生機)
これらより発生する熱源の空調方式
・単一ダクト方式
・ファンコイルユニット
(2) 個別熱源方式
個別の屋外機
(空冷ヒートポンプパーケージユニット)
これらより発生する熱源の空調方式
①天井カセット型(いわゆる天カセ)
②ダクト接続型
【 空調システム 】
熱源機 ⇄ 空気 ⇄ 送風機 (吹出口)
(媒体) 【 空調機 】
★省エネルギーの一次エネルギー計算では
冷熱生成の定格消費エネルギーとファンの定格消費電力や
その他の補助機やポンプの定格消費電力等の算入が求められます。
(1) 中央熱源方式
いわゆる全館空調、1台の熱源機でまとめて冷熱するもの。
大容量で効率はよいが、個別対応が難しい
空冷ヒートポンプチラーユニットは
ヒートポンプシステムを利用したもので省エネ性に優れている。
冷凍機及びボイラー(冷温水発生機)は化石燃料等を用いる。
熱媒体は冷温水。
・単一ダクト方式
CAV(定風量)とVAV(変風量)がある。
建築計画上、注意すべき点はDS(ダクトスペース)
が必要であること。
計画段階では、
SA( Supply Air )と RA( Return Air )の分を合わせて
2m × 3m = 6 ㎡
確保しておけばよい。
もちろん、天井のフトコロ収まり、梁貫通等の検討も
必要です。
空気の循環から考慮すると
足元部分の 還気ガラリ(RA)より空気を吸い込み、
天井の吹出し口(アネモ ← 未だに使ってるか?)や
壁面等から 吹き出す(SA) ほうがよいかと思いますが、
一般的な天井高さの場合、
吸込み( RA )が天井にあることも多い。
中央熱源方式であっても空気調和機を分散することによって
階毎やゾーン毎に空調を分けることができる。
建築計画上、注意する点は
各階に空気調和機を設置する場合で、
各階に空調機械室を設ける場合はDS は不要であること。
但し、チラーユニットまでの経路にはPS(パイプスペース)
は必要。
・ファンコイルユニット( FCU )
屋上等に設置した室外機より各室へ冷温水を送り込み、
各室では FCU と呼ばれる室内機でその冷温水から冷・温風
を生成して吹き出すもの。
媒介は空気ではないので、換気機能がなく、
別途、全熱交換器もしくは外調機を用いて換気する。
外調機は、外気を温湿度調節して給気する機械で、
全館一括で換気を行う場合に採用され、室内へは給気のみで
排気は自然排気。
建築計画上は DSとして 3 ㎡程度計画しておくとよい。
(2) 個別熱源方式
個別の屋外機(個別分散熱源方式)は
各室またはゾーン毎に熱源を割り当てるもので、
個別に調整でき、省エネルギー性が高い。
①天井カセット型(空冷ヒートポンプパッケージユニット)
・天井高さは 4m 程度の空間が適切
・媒体は冷・温水なので、全熱交換器等、別途換気が必要
・大規模施設は通常、マルチ型エアコン
室外機1台に対して室内機が複数のもの
建築計画上、注意すべき点は空調用 PS
が必要であること。約 2 ㎡
最下階には不要(屋上に室外機をおく場合)
②空冷ヒートポンプパッケージユニット ダクト接続型(床置型)
・室内機で外気を取り入れるので、換気も同時に行う。
・天カセ型では対応できない、天井高の高い空間に採用
建築計画上、注意すべき点は
空調機械室の直上には SA用 DSが必要。約 4 ㎡
③空冷ヒートポンプパッケージユニット ダクト接続型
(天井隠蔽型)
・空調機自体を天井フトコロ内に隠蔽するもの
・吹出し能力は天カセ型よりも高い
・ダクト径が小さく、梁貫通が可能
・メンテ上、天井高さの高い空間には不適
以上が、主な空調設備の分類ですが、熱源を統一すれば簡単で、維持管理の面からも効率的な計画かもしれないですが、
建物の用途や利用形態によっては、異なる熱源を併用するほうが良い場合もあるので注意を要する。
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